情シスのかたち

powered by gin

Boxとは?ファイル共有の機能やDropboxとの特徴の違いを解説!

Boxとは?

Box社が提供するクラウド型のファイル共有・管理サービスです。 業務で利用するPDF・テキストファイル・エクセルデータなど、様々なデータの保存・共有を実現しています。 また、Boxは世界全体で約10万社近くの企業が導入しており、全米売上500社が名を連ねるフォーチュン500の約7割近くが導入をしているユーザーからの評価も高いクラウドサービスです。

日本企業では味の素・資生堂・出光興産など、6,000社以上の企業が導入をしています。 Boxはあらゆる場所からデータへの閲覧を可能とするシステムで、現在企業が推し進めている場所を問わない多様な働き方を実現するために欠かせないシステムです。 新型コロナウイルス感染拡大や価値観の多様化もあり、今後の導入増加がさらに加速すると予想されているサービスの一つです。

Boxの機能とは?

Boxの基本機能と部署別に分かれたソリューションに関して記載しました。 単一のプラットフォームでデータの作成・保存・管理を一括で賄える点や高い安全性が特徴です。 部署別ソリューションでは生産性・顧客満足度・新商品投入スピードの向上に加え、多様な働き方を実現します。

機能特徴期待される効果
コンテンツ管理
  • ファイルの作成・保存・管理を一括で実現
  • 顧客や取引先との共同編集も実現
  • 販売契約書・仕様書・動画など様々なデータファイルを一括管理
  • 単一のプラットフォームでデータ作成から管理を実現
  • 場所を問わない働き方の導入を加速
  • 取引先や顧客との共同企画が多い企業もシームレスな連携が可能
  • 業務効率改善
  • ビジネスの可能性拡大
コンテンツ保護
  • 多要素認証や電子透かしを活用
  • 電子ファイルの自動分別
  • 機械学習を活用した脅威インテリジェンス検知
  • 暗号キーを活用したファイルアップロードと管理
  • ログ・レポート機能
  • リアルタイムでの脅威検知を実現
  • 全てのファイルは最高の安全性を誇るAES 256ビットで暗号化して保存
  • 暗号キーの使用記録は全て変更不可能
  • SIEMやCASBと連携可能
  • 組織内外でのユーザー行動の可視化
ガバナンス
  • 財務文書・社員の個人情報・顧客情報の保持と廃棄の適切なスケジュール管理
  • 訴訟に関連する内容を無期限に検索・監査・保持
  • ファイル分類の自動化
  • 特定の人物のみファイル削除を許可
  • ファイルライフライクルの現在地を明確化
  • 適切なライフサイクル管理に貢献
  • 機密情報の漏洩防止
  • 不正行為の防止
  • 商標問題・特許侵害・従業員訴訟などのトラブル対応
コラボレーション
  • 効率的なデータへのアクセス・検索・整理
  • ファイルの編集・共有
  • タスクの振り分け
  • 複数人が動く業務の円滑化
  • 効率的な仕事の振り分け
  • office365・Zoom・Salesforceなど、1,500以上のアプリケーションと統合
  • Broadcomなどと連携してセキュリティ対策も強化
  • 意思決定での迷いの時間削減
  • 効率的な業務進行を実現
  • 複数部署との共同業務実現
Box Drive
  • デスクトップからクラウド上の全てのデータにアクセス可能
  • ファイルの新規作成やPDF編集など、あらゆる変更事項を自動保存
  • シンプルな操作性
  • ファイルからチームメンバーを招待し、コラボレーションワークスペースを演出
  • MacWindows・仮想デスクトップの環境などに対応
  • 共有ファイルの編集権限を自分だけに絞ることも可能
  • ファイルの共有コスト削減
  • ハードディスクドライブの容量を効率的に使用
  • バイス機器盗難・紛失による被害を最小化
  • 大規模組織にも活用可能
Box Notes
  • メモ
  • 共同編集・共有
  • コメント
  • 画像の埋め込み
  • ToDoリスト
  • ブレインストーム
  • Web・モバイル機器・デスクトップなど、作成と共有が場所を問わずに実現可能
  • リアルタイムで編集可能
  • アプリケーション導入でデスクトップからアクセス可能
  • 離れた場所にいても同じ議題への意見交換・編集を実現
  • 新たなアイデアの創出を支援
  • 案件ごとの進捗状況可視化
  • 効率的な会議進行の実現
Box Relay(ワークフロー)
  • 各案件の進捗状況可視化
  • タスクのログ・レポート
  • 業務プロセスの追跡
  • DocuSignとの連携で電子署名を実現
  • アプリケーションとの統合で業務カスタマイズを実現
  • ルーティン業務の作業負担軽減
  • 作業漏れや業務の停滞リスクの最小化
  • 業務効率改善

Boxの4つの特徴とは?

セキュリティ性と利便性を兼備し、どの場所で業務をしていてスムーズに作業が行える環境を構築します。 また、大多数のプランは容量が無制限で、ストレージ容量の確保に悩む心配は不要です。

セキュリティ性の高さ

外部からのサイバー攻撃と内部漏洩に対しての機能が多数搭載されており、高いセキュリティ性をユーザーに提供しています。 前者は機械学習を活用した脅威インテリジェンスの活用で、攻撃者の特定・攻撃の予測・脅威の程度など、サイバー攻撃や攻撃者に関しての情報収集を行います。 また、多要素認証と電子透かしによって、不正アクセスのリスク軽減やデータの不正コピー防止対策を講じることが可能です。

一方、後者はアクセス制限やユーザーアクティビティの可視化などによって、内部漏洩の抑止力を高めます。 そして、Boxに保存された全ての機密情報は最高レベルの安全性を誇るAES 256ビットによって保護されているため、情報漏洩のリスクを大幅に軽減可能です。 場所を問わない働き方の導入や顧客情報を多数保有している企業にとっても、安心して導入することができます。

主なセキュリティ機能

機能期待される効果
外部からのサイバー攻撃対策
  • 脅威インテリジェンス
  • 多要素認証
  • 電子透かし
内部漏洩対策
  • アクセス管理
  • 暗号化
  • ログ・レポート
  • 情報資産の保護体制強化
  • アクセス権の過剰付与防止
  • 未使用アカウント使用による不正行為の予防
  • 社員の行動把握
  • 不正行為の迅速な検知

ルーティン業務の効率化

ワークフロー機能で、日々の事務作業に掛ける時間を大幅に軽減できます。 契約書・プレゼン資料・請求書などを自動作成してくれるため、優先事項が高い他の業務と並行しながら仕事を進められます。 また、ヒューマンエラーによって発生していた誤記リスクや再修正の必要性を最小限に抑えることが可能です。

事務作業の負担軽減により、生産性向上・社員のワークライフバランス改善・顧客満足度向上など、様々なメリットが期待できます。

容量が無制限

1ユーザー¥1,710のビジネスプランから容量制限は撤廃されており、多数のデータを保管できます。 クラウドサービスやアプリケーションの利用によって年々増え続けるデータ容量に対し、ストレージ容量の確保に悩む必要はありません。 また、スターター以外のプランを選択すると、DLP(Data Loss Prevention)が搭載されています。

DLPは情報を監視対象にすることで、社員の業務負担軽減とリアルタイムでの不正行為の検知を実現します。 情報の所在地は自動検出されるため、他の業務に割くためのリソースを確保できるからです。 また、機密情報と認定した情報の持ち出し・コピーを行うユーザーがいた場合は、アラート発令や実行キャンセルを実施して情報漏洩を防ぎます。

組織内の連携活性化やパートナー企業・取引先とのコラボレーションの実現を促進します。

Boxの法人向けプラン

プラン名スタータービジネスビジネスプラスエンタープライズ
料金(1ユーザー)¥523¥1,710¥2,850¥4,250
内容
  • ストレージ容量上限:100GB
  • コラボレータ:10ユーザー
  • Office365・Google Workspaceとの統合機能をビルトイン
  • 組織全体でのコラボレーション
  • ストレージ容量無制限
  • DLP機能搭載
  • Office365・Google Workspaceとの統合機能プラス
  • エンタープライズアプリケーションの統合追加:1
  • 管理コンソール内の操作・設定が可能
  • カスタムプランディング
  • 外部コラボレータ―との連携:無制限
  • エンタープライズアプリケーションの統合追加:3
  • ビジネスプランの機能を搭載
 

IDaaSや多数のSaaSと連携が可能

SalesforceGoogle Workspace・DocuSignなど、1,500以上のアプリケーションと連携しており、業務に必要な機能をシームレスに統合可能です。 管理コンソールからシングルサインオンの設定を行うことで、煩雑なパスワード管理やログイン作業から解放されます。 また、アプリケーションのアカウント情報管理や認証機能を提供するクラウド版AD(ActiveDirectory)と呼ばれるIDaaS(Identity as a Service)と複数連携しています。

CloudGate UNO・OneLogin・Oktaなど、IDaaSの導入で利便性を落とさずにセキュリティ対策を強化できます。

IDaaSの主な機能